: 序 :

「星が無いといけない」
父からそれを聞いたのは、もう十何年前の事になるだろうか。
あの時僕は、本当に小さい子供だったと思う。
兎に角、父はこう言ったのだ。
そして、今思い出してみると確かに、その通り。
「星が無いと帰って来られない」

← |